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| 代表取締役副社長 丸田力男 センサーネットワークの動きは、前回に述べました自動車などカーエレクトロニクスの分野以外に、セキュリティや環境の分野などにも、幅広く活用されるようになりました。 なるべく具体的な内容で、センサーネットワークの活用事例などをご紹介致しましょう。今は収穫の時期ですが、農業分野について取り上げたいと思います。
農業は第一次産業ですので、一見しますと労働力に大きく依存しているように見えますが、実際にはハイテク化が大きく進んでいる分野にあるといえるでしょう。政府でも、世界一のIT立国となるべく「e−Japan」構想を進めておりますが、農業分野でもその例外になく力を入れております。 その背景にありますのが、農業人口の多くは70代と、高齢化が大きく進んでおり、後継者が不足していることから、名人のカンや経験に頼るだけではなく、ノウハウをIT化して伝承していくため、様々なデータを収集・平均化して活用し、平均的にレベルをかさ上げしていく必要性から、人材育成としての観点が大きいものといえるでしょう。 すでに具体化されているものは、主に以下のものが挙げられます。 1)「ハイテク温室」における活用 例えば、ビニールハウス内におけるセンサーシステムによる遠隔監視が、有線のネットワークではありますが、すでに実用化されています。 ビニールハウス内の温度・水分のほかにも、窒素やリン・カリなど、土壌の肥料の成分などを、ネットワークを介してモニタリングするようになりました。 こうしたことによって、収穫量の増大などの生産性の向上が、なされるようになりました。 一般的には、さほど多数のセンサーが必要となるわけではなく、1ヘクタールで5つくらいもあれば、十分と言われています。 2)GISを活用した、土壌成分の測定 農作物を育てるには、「どの時点で肥料を撒くのか。また農薬を撒くのか。」が重要となってきますが、そのタイミングについては、1人1人のカンや経験に大きく依存していたことから、必要以上に撒きすぎることが多く、土壌や地下水の汚染などが懸念されていました。 そのため、センサーネットワークとGIS(地図情報システム)を連動させ、土壌の成分、例えば水分の他にも、酸性・アルカリ性を測定するpHや、肥料の主な成分である窒素などを、センサーでリアルタイムに測定し、適切なタイミングに管理することによって、コストの削減と収量の増加に、大きく貢献するようになりました。 3)農作物の疫病予防 例えば、じゃがいもの疫病を予防するためには、温度と湿度が分かれば良いですし、コメのいもち病を察知するためには、たんぱく質の量を計測する、などといった形で、いち早い予防がなされるようになりました。
特に野菜や果物を中心に、商品となる農作物を出荷する段階で選別していきますが、果物の選別の際にはあらかじめ糖度を計測することにより、選別の確度が大きく向上するようになりました。 こうした形で、農業分野におけるセンサーネットの活用が、本格的に具体化するようになりました。 ただし、GISを活用したデータ収集は、実際に飛行機を飛ばすなどして費用が高いうえに、有線によるセンサーネットワークのために、データを収集するポイントが限られてしまいます。 そのため、無線を活用したアドホックのセンサーネットワークの場合は、小型チップのために設置が容易になるうえに、電波の免許が不要となりますので、コストが削減されて、運用管理が大幅に効率化されるといえるでしょう。 免許の不要な無線技術は、Zigbee(範囲:10−75メートル)や特定小電力(数百−1キロ)、さらには微弱無線(50メートル)などを用いますが、消費電力が少なく電源の確保できない場合にも設置が容易なうえに、距離が伸びる場合は電波を中継することから、効率的なネットワークを実現致します。 三技協では、センサーSierとして、様々な製品・技術などを社内にて研究・実証したうえで、お客様にとりまして最適化されたセンサーネットワークシステムを、今後もご提案して参ります。 | ||||||
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