三技協Optiマガジン第17号
[対談]セキュリティよもやま話(9)-非接触ICのリスクマネジメント
[技術トレンド]なぜシンクライアントは、普及が進まないのか?
[技術トレンド]なぜシンクライアントは、普及が進まないのか?


昨今、情報の漏えいを未然に防止するなど、セキュリティの高さやまたは修正ソフトのインストールやウイルス対策が一括でできる管理のしやすさが評価され、シンクライアントを導入する企業や官庁・自治体などが増加しています。

一般的にシンクライアントとは、企業などの情報システムで社員が使うクライアントのPCに最低限の機能しか持たせず、サーバ側でアプリケーションやファイルなどを管理すシステムの総称です。構築方法は、センター型 (*1)ブレード型 (*2) などがあります。


ブレード型サーバのイメージ

ブレード型のイメージ
 
しかし、いままでは上記のメリットよりも、以下にあるようなデメリットへ注目が集まり、導入が遅れていた面は否定できません。

1)通常のパソコンよりも初期費用が高い
シンクライアントの端末料金も、製造するロットが少ないことからパソコンよりも費用がかかり、サーバのライセンス料金や設定料金も必要とするので、一般的には初期コストとして、通常のパソコンの 2 倍程度が必要といわれています。

2)大量のデータを扱うのに不利
CADなどの大量のデータや動画を扱うのが苦手な場合があるなど、シンクライアント端末の起動に時間がかかったりする場合も見られます。

一般的には、こうしたデメリットを抱えているシンクライアントですが、それに勝る要素が“セキュリティの向上”と“運用管理の軽減”です。

一般的な動向としましては、そうした状態ではありますが、それに勝る多くの要素が以下のように挙げられるでしょう。

1)セキュリティの向上
パソコンと根本的に違う点は、端末自体に情報を持たないことです(持てない)。
このことが、情報の漏えいを未然に抑止し、セキュリティの向上を大きく図れることにつながります。
近年では、事業所内や移動中においてパソコンが盗難に遭うなどの事件が相次ぎ、パソコンをキーロックやチェーンで管理しているだけでは限界があります。箱である“パソコン”を保護することはもちろんですが、中身である“情報”を保護する観点でセキュリティ向上の必要性が高まっています。


シンクライアントのイメージ

シンクライアントのイメージ
 
2)運用管理の軽減
サーバ側でソフトウェアのアップデートやパッチの適用が可能ですので、拠点や営業所などの遠隔地の端末管理が飛躍的にシンプルになることが挙げられます。システム障害の大幅な減少や運用の容易さなどの観点で判断しますと、運用管理コストの大幅な削減が可能となりました。

こうした背景からシンクライアントの需要は、徐々に上昇傾向にあります。これらの要素に加え、三技協ではコスト削減やデータアクセスの改善に取り組んでいます。

シンクライアントモジュールの「 THINREBORN (シンリボーン)」は、既存のパソコンをそのままにシンクライアント化とすることによって、前述の課題でも挙げました初期導入コストの大幅な削減を実現しています。
さらにはUSBキーを挿入するだけで、パソコンをシンクライアント化する「 ThinStick (シンスティック)」も昨年末に投入し、情報漏えいの防止と、初期費用の大幅な削減との両立に大きく貢献しています。

(*1) センター型
センター型は、クライアント端末にハードディスクを持たない形で、サーバ側でリソースや作業環境を集中管理するものです。1台のサーバで20台程度の端末をコントロールするのが一般的です。

(*2) ブレード型
ブレード型は、サーバ1台が端末1台に対応している構成です。
1台単位で増強できるので、人数が変動しない小規模の組織に向きの構成になっています。ブレードの1台がいわば独立したパソコンとなっていますことから、パッチの適用やアップデートなどの管理が生じることが一般的です。


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株式会社三技協 ITシステム営業本部
電 話:03-5475-0542
e-mail:it@sangikyo.co.jp