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「楽しくなければ面白くない、面白くなければ楽しくない」をモットーに経営者が自ら社員に叫び、さらに読者にも叫び、回りを元気にしていく企業家の姿が見えてくる一冊である。
本書の全体構成は1章から7章で構成され1章で著者の会社の現在を説明している。頻発する企業不祥事を如何に防ぐか、この企業は社員も経営者も一体となってリスクを回避する仕組みを作り上げている。また社員とのコミュニケーションを『一行報告』で簡潔に実現している。これは現代の最も中心的な経営課題を簡潔、明快に解決していることが見える。
2章から3章は著者の経営者として、そして組織の変革者としての姿が浮かび上がり、社員の意識改革、事業構造の変革が実体験と共に語られている。『赤字より怖い赤字体質』など、本質をわかり易い言葉で社員に語り、読者への多くのヒントが含まれている。
4章、5章はこの企業の変革の仕掛けになった道具立てについて説明している。問題解決と思考の道具であるPBTの詳細と経営情報、営業情報、業務マニュアル、規定類など、この企業のあらゆる情報が格納されているナレッジシステム、名づけて『サイバーマニュアル』について記述されている。社員がもれなく、物事を構造化して、その本質を捉えて行動する。それをつぶさに表現して関係者に共有できる企業を読者は想像できるであろうか。数百人の企業が1万を超えるドキメントをいつでもどこでも、利用でき、しかも現在進行形で増殖を続けているのである。
6章、7章は経営が注意深く考慮しなければならない社員へのインセンティブやモチベーションについて語り、経営者としての、経営のあり方と将来の展望について説明している。
全編を通して『やればできる!』やり続けることが大切なのだという著者の経営哲学が見えてくる。元気な企業、人を元気にする企業、この一冊が読者を元気にさせる、と云う著者の声が聞こえてくる一冊である。
2007年10月吉日 千葉商科大学長 慶應義塾大学名誉教授 島田晴雄
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